ペット衛生管理の豆知識<目次>

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240905 ペットの肥満2 太る病気もあります
240829 ペットの肥満1 食事の管理が重要
240822 ペットの夏バテ2 させないポイント
240815 ペットの夏バテ1 夏バテのサイン
240808 犬と水遊び 安全に楽しく
240801 犬との旅行の注意点2 旅行の前に
240725 犬との旅行の注意点1 下調べと準備
240718 ペットの熱中症の緊急対応 まず冷やす
240711 ペットの暑さ対策 基本はエアコン
240704 鳥の梅雨対策 鳥は高湿度が苦手
240627 梅雨時のペットの臭い対策 臭い低減
240620 梅雨に多い病気 耳や皮膚に注意
240613 ペットの食中毒 食中毒の予防
240606 暑いときの犬のお散歩 夏の注意点
240530 ペットの熱中症 夏前にも注意が必要
240523 換毛期の皮膚トラブル 換毛期の注意点
240516 犬猫のフィラリア予防2 蚊を見たら予防
240509 犬猫のフィラリア予防1 循環器に寄生
240502 ペットのノミ対策 住環境もきれいに
240425 ペットのマダニ対策 人獣共通病も媒介
240418 ワクチンの副作用 アレルギーへの対応
240411 ワクチン接種時の注意点 体調をみて
240404 狂犬病は人にも感染 ワクチン接種を!
240328 春は病気の予防シーズン 春は予防
240321 春の寒暖差に注意! 寒暖差はストレス
240314 災害時の備え 普段から備えましょう
240307 春のアレルギー 犬猫の花粉症対策
240229 猫と犬の発情期 発情期の注意点
240222 猫用ワクチン2 接種に関わる注意点
240215 猫用ワクチン1 予防できる猫伝染病
240208 犬用ワクチン2 予防できる犬伝染病
240201 犬用ワクチン1 ウイルス疾病に重要
240125 抗生物質の重要性 細菌感染症に必須
240118 高齢ペットへの配慮 できるだけ快適に
240111 ペットの老化のサイン 早めに気づく
240104 犬猫の年齢 人間換算年齢を意識
231228 寒いときの犬のお散歩 温度差に注意
231221 冬に多い病気 冬は免疫力が低下
231214 ペットの冬の食事 体重で食事を調整
231207 ペットの寒さ対策 効率的に暖かく
231130 鳥インフルエンザの注意点 野鳥に注意
231123 鳥インフルエンザの脅威 怖い変異
231116 ペットロス ありがとう大好きだよ
231109 自宅でのターミナルケア2 対応例
231102 自宅でのターミナルケア1 大変です
231026 ペットのターミナルケア QOLの向上
231019 ペットのQOLとは? 穏やかに暮らす
231012 鳥に与えてはいけない食べ物
231005 猫に与えてはいけない食べ物
230928 犬に与えてはいけない食べ物
230921 秋のダニにも注意 秋はダニの活動期
230914 秋のお散歩の注意点 犬に有害な植物
230907 秋のはじめの注意点 体調を整える
230112 犬の問題行動としつけ 共生のために
210902 新型コロナ感染時の備え 事前に準備

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ペット衛生管理の豆知識:ペットの肥満2

太ってしまう病気もあります

ペットが太る原因は食べすぎの他にもあります。以下、太る原因をまとめてみました。

〇飼い主の餌のあげ方:「かわいいいから」「おいしそうに食べるから」と、おやつや人間の食べ物を与えていると太ります。栄養バランスのいい総合フードも、与えすぎると太ってしまいます。フードの盗み食いや仲間のフードの横取りなども、飼い主の配慮で防げます。

〇高カロリーな食事内容:脂質や糖質が多い食事内容だと高カロリーになり、適度に運動させていても太っていきます。脂肪の多い肉や、糖質の多いパンやサツマイモのあげすぎには注意が必要です。

〇犬の運動不足:犬の場合、全く散歩に行かなかったり、散歩時間が短すぎたりすると、運動不足で太ります。体格にあった十分な運動が必要で、食べた分のカロリーを消費できなければ太るのは自然です。

〇去勢・避妊手術:去勢や避妊手術をすると、生殖活動がなくなって基礎代謝が下がったり、ホルモンバランスが崩れたりしますので、手術後は食事量を変えないと太りやすくなります。同情しておやつを与え過ぎてしまう飼い主さんもいますが、代謝量に見合った量のフードを与え、適度に運動させることが必要です。

〇病気:餌の量もきちんと管理されており、適度な運動をしているのに太ってしまう場合は、病気かもしれません。元気がない / 食事量は変わらないのに急に太ってきた / 食欲がないのに体重が増えた、太ったように見える / 毛が抜けて薄くなってきた、毛の艶がよくない / 水をたくさん飲み尿の量も多い(多飲多尿)/などの症状が複数みられる場合には、クッシング症候群や甲状腺機能低下症、糖尿病などの病気が疑われます。少しでも気になったり、おかしいと感じたら、すぐ獣医さんに診てもらいましょう。
●クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症):副腎から出るホルモン物質が過剰に分泌される病気で、水をたくさん飲んだり排尿の回数や量が増えたり、毛が抜ける、食欲が旺盛になる、顔がむくんでお腹が大きくなったりします。
●甲状腺機能低下症:甲状腺ホルモンの分泌が減って、急に太って動きが鈍くなったり、毛が抜けて皮膚が見えるようになります。高齢ペットに多く、食欲も落ちずに体重が増加したりします。
●糖尿病:食欲が増進し、たくさん水を飲むようになります。

食べすぎによる肥満であれば、食べ物の量を減らさなければなりません。その場合、いきなりたくさん減らすのではなく、減らすのは1割程度にして、その分を低カロリーのフードや野菜などに置き換えたりすると無理がありません。食事の回数を増やして、全体量は減らすというのもいいかもしれません。もちろんのことですが、適度な運動も大切です。普段からペットの体重を測って適正体重やBCSを把握しておくと、いい目安になります。

一旦太ったペットを減量させることはとても難しいものです。そうなる前に、飼い主が強い意志をもって、ペットに適正体重を維持させましょう。かわいいペットに長生きて欲しいなら、それはどうしても必要なことです。

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ペット衛生管理の豆知識:ペットの肥満1

食事を管理してペットを太らせないようにしましょう!

犬や猫に標準量のペットフードを与えると、とても短時間で食べてしまう子が多いですよね。
特に犬は10秒ほどの短時間で丸呑みしているかのうように食べてしまいます。飼い主によっては、10秒終わってしまうのではかわいそうに思い、追加でフードをあげてしまっている方もいるのではないでしょうか。犬は与えれば与えただけフードを食べてしまいますので、フードの追加はやめましょう。動物が太る原因は、私たちが太るのと同じ、食べすぎです。

動物が早食いなのは、野生だったころからの習性。自然界で生きる野生動物は、お腹が減っているのが普通の状態で、獲物が捕れたとき食べられるだけ食べる習性があります。またいつ外敵から襲われるかわかりませんから、やはり短時間でお腹に詰め込もうとします。ですから早食いはあたり前。丸呑みでも強い消化液でちゃんと消化できますので、消化が悪くなることを心配する必要はありません。

肥満は一番身近な生活習慣病です。人間の肥満は自分でコントロールできますが、ペットは人がコントロールしてあげなければなりません。ペットがかわいいなら、太りすぎる前に食事やおやつの量をうまくコントロールしてあげましょう。
ペットが喜ぶからといってフードの追加はやめましょう。そして食べ残しのフードは早めに片付けましょう。フードを追加したりいつまでも置いておくと、肥満はもちろん、好き嫌いも増やしてしまいます。
カロリーオーバーにならないように、年齢によってフードを変えることも必要です。フードに記載してある給餌量はあくまでも目安ですので、運動量が少なめの環境下で飼っている場合には量が多すぎる場合があります。 成長期であれば体重をこまめに測定して、月齢に見合った成長をしているか確認しましょう。
おやつを与える場合も与え過ぎに注意します。 欲しがるからといって人の食べ物を分け与えることも止めましょう。 味の濃い人の食べ物に慣れてしまうと、ペットフードを食べなくなります。犬の場合は、骨やガムなどを与えて気を紛らわしましょう。

太って体重が増えても、体を支える骨は太くなりませんし、運動が億劫になると筋肉も衰えて、背骨や足の関節に大きな負荷がかかり、痛みを伴う変形性関節症になりやすくなります。
また、太った体に血液を送り出す心臓も肥大し、首回りに脂肪がつけば呼吸を妨げますので、少し動いただけでも息が苦しくなります。こうなると散歩や運動は辛いだけで、残る楽しみは食べることだけになってしまいます。 まさに太ることによる悪循環。そうなる前にコントロールしましょう。

<参考>犬猫の標準体型の指標 BCS
犬・猫の標準体型を判断するために、BCS(ボディ・コンディション・スコア, Body Condition Score)という指標があります。スコアは5段階評価で、BCS3を理想的な標準体型とし、スコアが少なくなるほど痩せ気味、スコアが高くなるほど太り気味であることを表します。
一度太ると、ペットのダイエットは大変です。BCS 4の肥満気味のうちに、食事やおやつの量を見直しましょう。

出典:環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~」  ⇒ 環境省リーフレット 14ページ

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ペット衛生管理の豆知識:ペットの夏バテ2

ペットを夏バテさせないポイント

蒸し暑い日が続きますね。そろそろ夏の疲れがどっと出てくる頃です。夏バテでペットに辛い思いをさせないように、夏バテ対策は油断せずにしっかり行いましょう。

〇水分をしっかりとらせる :口呼吸になると口から水分の蒸散が増えることから、いつもより多くの水分をとることが必要です。飲み水はこまめに換え、ペットがいつでも新鮮な水を飲めるようにしましょう。また、いつも食べているドライフードに水を加える、夏バテ気味ならウェットフードにするなどして、水分量の多いごはんにしてあげましょう。

〇食欲増進の工夫をする :暑さで食が進まないときには、いつものフードにペットの好きなものを少しトッピングしたり、ウェットフードを少し混ぜてあげるなど、ごはんに工夫をしましょう(カロリーオーバーにならないようにトッピングのしすぎには要注意)。ドライフードに水を加えてふやかすだけでもフードからいいにおいがしてきますので、食欲増進に役立ちます。

〇暑さ対策グッズを利用する :ペットの暑さ対策用のグッズとして、冷感マット、アルミプレート、クール素材のベッドなど、いろいろなものが販売されていますので、上手に利用しましょう。犬であれば、水で濡らして犬の首に巻くバンダナなど、お散歩のときにいいかもしれません。

〇温度と湿度を適切に管理する :ペットがいる部屋の温度と湿度に気を配りましょう。ペットによって適温は違いますので、ペットが不快を感じない環境にしてあげましょう。特に長い時間のお留守番のときは注意しましょう。また、夏場は雷が多い季節です。停電などでエアコンが停まってしまうと、ペットが熱中症になる危険が高まりますので、万が一のことも考えて、遮光カーテンをつけるなどの対応もしておきましょう。

〇犬の散歩は時間を選ぶ :犬の散歩は、朝や夜の涼しい時間帯に行くようにしましょう。そして、水筒を持ち歩き、散歩中にも新鮮な水を飲ませるようにしましょう。夏バテ気味のときは、無理に出かけず、涼しい室内で様子を見ましょう。

〇暑そうなときは体を冷やす :暑さで具合が悪そうなときは、風通しがいい涼しい場所に移動させ、タオルに包んだ保冷剤を首まわりや、わきの下、後足の付け根に当てて、体を冷やしてあげましょう。いかにも調子の悪そうなときは、決して無理をさせず、動物病院に相談しましょう。

お盆も過ぎ、暦の上ではもう立秋。あと少しがんばれば 過ごしやすい季節がやってきます。日々工夫して、夏を乗り切りましょう!

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ペット衛生管理の豆知識:ペットの夏バテ1

ペットの夏バテサインを見逃さないで!

連日蒸し暑いですね。今はまさに暑さのピーク。暑さが厳しいこの時期はペットも夏バテします。被毛に覆われたペットは体に熱がこもりやすく、きちんと管理してあげないと夏バテによる体調不良を起こします。体に熱がこもると、自律神経の調整機能が低下し、食欲不振、下痢や嘔吐などの夏バテの症状を引き起こしてしまいます。いつもと少し違う感じがあるときは、それが夏バテのサインかもしれません。

ペットが夏バテすると、食欲がなくなる、元気がなくなる(あまり動かなくなる、ぐったりしている、眠ってばかりいる)、下痢、嘔吐 などの症状を示します。

症状がひどくなると、夏バテを通り越して熱中症になっている可能性があります。息苦しそう、体温が高い、体がふらつく、痙攣する などのときは、命にかかわることもありますので、すぐ動物病院に連れて行きましょう。

犬の場合、体に汗腺がないため、ハァハァと舌を出す呼吸(パンティング)で体温を下げようとします。しかし、湿度が高いと効率よく熱を逃がしきることができませんので、犬種によっては特に注意が必要です。

夏毛と冬毛が交互に生え変わるダブルコートの犬は、寒さに強く、暑さに弱い犬種です。特に寒い国原産のシベリアンハスキーなどは夏バテになりやすい傾向にあります。
短頭種(鼻の短い)の犬種も、鼻が短いため鼻呼吸がうまくできず、舌を出す口呼吸が多くなる犬種です。この舌を出す呼吸は、呼吸器や心臓に大きな負担がかかり、体温が上がってしまうことがあります。ブルドッグ、パグ、シーズーなどの短頭種や、チワワ、ポメラニアン、ヨークシャーテリアなどの比較的鼻が短い犬種は、特に注意してあげましょう。
また、子犬やシニア犬も、夏バテしやすいので気を付けましょう。
肥満気味の犬も暑さに弱いですので、できれば夏前に少しずつダイエットしておくといいですね。

夏バテの辛さは人もペットも同じ。ペットと一緒に夏を乗り切りましょう。(夏バテ対策は次回へ続きます。)

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ペット衛生管理の豆知識:犬と水遊び

安全に楽しく 犬と水遊びをしましょう!

ワンちゃんの夏の水浴びは、犬の体をクールダウンさせたり、気分転換させたりするのに有効です。でも水浴びが苦手なワンちゃんもいますので、水浴びは楽しいと知ってもらうために、まず水に慣れさせましょう。お風呂場や庭で足から少しずつ水をかけてみたり、大丈夫のようなら体にもかけてみるなど、声をかけながら楽しい雰囲気で、犬の様子をよく観察しながら水に慣れさせましょう。

水浴び前は少食にしておきましょう。水浴びすると体が冷え、お腹の具合が悪くなる可能性もあるからです。途中、疲れさせすぎないように、適度な休憩もとりましょう。

川や海などでの水遊びは、安全のためにライフジャケットを着用させてもいいかもしれません。飼い主から離れないように、リードは必ずつけましょう。犬が入っても大丈夫な場所かどうか、事前に確認した方がいい場所もあります。人が多いところは特に注意しましょう。川や海では、尖った岩がないか、岩場の凹凸は大丈夫か、足元の安全を確認しましょう。川や海に入れば水を飲んでしまうこともありますので、水質にも注意が必要です。

川遊びをするときには川の水温にも注意しましょう。体温の低下を防ぐために、水の中に長い時間浸かりすぎることのないように気をつけましょう。ワンちゃんが震えていたら、体温低下のサインです。すぐに水浴びをやめて、タオルで拭いてあげましょう。

逆に、炎天下の海の砂浜では表面が高温になりますので、素足の犬が火傷しないように注意してあげましょう。熱中症にならないように、日陰やテント・タープなどの日光があたらない涼しい場所を確保しましょう。海で海水を飲んでしまい、体調が悪くなることもあります。すぐ飲ませられるように、必ずきれいな水は持って行きましょう。

川や海での水浴び後には真水で洗ってあげましょう。そのままだと、細菌や砂、塩分などが体に付着したまま乾燥してしまいます。洗い流し用の水を持っていきましょう。被毛は濡れたままにせず、タオルで拭き取るなど、早めに乾かしてあげましょう。特に、犬を濡れたまま、エアコンの効いた車や部屋の中に入れると、さらに体温が低下してしまいます。車や部屋に入れる前には、必ずタオルで体の水分をとりましょう。

水浴びのあとには、体調を崩したり皮膚のトラブルが起きないように、ワンちゃんの体のお手入れも忘れずに。お家ではシャンプーで洗ってあげましょう。肉球には砂が入り込んでいるかもしれないので、特に足の裏はていねいに。耳の中にも水が入ったかもしれないので、耳のお掃除もしてあげましょう。洗った後は、ドライヤーでしっかり乾かし、ブラッシングで抜け毛を取り除きましょう。

ワンちゃんの様子をよく観察しながら、安全に楽しく水遊びをして、素敵な夏の思い出をつくりましょう。

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ペット衛生管理の豆知識:犬との旅行の注意点2

犬との旅行前にやっておくべきことを確認しておきましょう

かわいいワンちゃんとの旅行。旅行前にやっておくべきことをまとめてみました。

〇狂犬病や混合ワクチンの予防接種を済ませておきましょう。
狂犬病は必ず毎年接種しましょう。他のワンちゃんと接する機会もあるかもしれないので、感染症予防のために、混合ワクチンも接種しておきしましょう。利用する施設によっては、接種証明書の提示を求められることもあります。

〇トイレ対策をしましょう。
旅先では緊張もしますし、興奮もします。普段はきちんとトイレができる子でも、粗相をしてしまうことがあります。あらかじめ粗相をしてしまったときの対応を考えておきましょう。必要に応じで、マナーベルト(犬用オムツ)などの利用も検討しましょう。

〇クレートやケージに慣らしておきましょう。
車の中や、利用する施設によっては、クレートやケージに入れなければならないこともあります。普段からお家でもクレートを利用して、慣らしておくと安心です。

〇ノミ・ダニ対策もしておきましょう。
ノミ・ダニの駆除薬も忘れずに定期的にしてあげてください。シャンプーやブラッシングをしておくと、さらに気持ちよく旅行できますね。

旅行当日は、乗り物酔い防止のため、食事を早めに済ませましょう。出発前にはトイレを済ませ、車ではクレートなどに入れて安定させましょう。もちろん運転は安全運転で、急ブレーキ、急ハンドルは避けましょう。途中ではこまめに休憩し、犬の様子を確認します。

宿泊施設に着いたら、足を拭きましょう。部屋に入ったら、トイレの場所を確認し、犬に教えます。宿泊施設の食事や入浴、共有場所でのルールなどをしっかり確認して、みんなが気持ちよく過ごせるようにルールは守りましょう。

いつもと違う環境は、緊張したり興奮したり疲れるものです。車での移動も疲れます。
楽しい旅から帰ってきてお家に着いたら、ゆっくりと休ませてあげましょう。

まずは日帰りや近場の1泊旅行から 始めてみるのもいいかもしれませんね。

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ペット衛生管理の豆知識:犬との旅行の注意点1

犬との旅行は 事前の下調べと準備が重要です

かわいいワンちゃんと一緒に旅行。どこに行こうか考えただけでも楽しくなりますね。
でも初めての旅行はワンちゃんも飼い主さんも緊張するもの。初めての旅行は、できれば車で、行き先はできるだけ近場で移動が少ないところを選びましょう。車であれば、犬の様子を確認しながら、こまめに休憩がとれます。

休憩場所では、トイレや水分補給をして、軽くお散歩をしてあげましょう。できればドックランなどをうまく利用して、犬に気分転換をさせてあげられるといいですね。最近では高速道路のサービスエリアにも、ドックランがあるところが多くなってきました。

また、犬と一緒に入れる観光施設やドッグカフェなども増えてきています。ただ定休日もありますし、犬の入場について条件がある施設もあります。必ず事前にネットで情報を収集し、休憩場所や目的地、大まかなスケジュールなどを決めてから出かけましょう。

犬と一緒に泊まれる宿泊施設についても、施設によって泊まれる犬の条件や取り決めなどがありますので、事前にしっかり調べましょう。犬の食事場所や、ベッドで一緒に寝てよいか、犬が動き回れる広いスペースがある部屋かなど、行ってからがっかりすることがないように、十分な確認が必要です。宿泊施設によっては、ドッグランや犬専用の温泉、犬用の食事の用意、犬との記念撮影など、様々なサービスを提供しています。せっかくの機会ですので、大いに利用して、いい思い出を作りましょう。

旅先では犬用の食事を用意してくれるところもありますが、念のため、ドックフードは普段食べ慣れているものを持って行きましょう。アレルギーがあるワンちゃんもいますし、緊張で食べられないこともあります。いつも食べているドライフードを、保存袋に一食ずつ小分けして持って行くと安心です。お皿もいつも利用しているものを持参すると、さらに安心ですね。

ペットシーツは必ず持って行きましょう。また、汚れてもいいタオルがあると、足ふき、乗り物酔い、緊張で粗相をしてしまった場合などのときにとても便利です。

犬との旅行は、とにかく事前の情報収集と準備が重要です。入念に下調べを行い、準備をバッチリして、ワンちゃんも飼い主さんも、大いに旅を楽しみましょう。

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ペット衛生管理の豆知識:ペットの熱中症の緊急対応

ペットが熱中症になってしまったときの緊急対応

これからの暑い夏、ペットの熱中症は、屋外で強い日差しにあたった場合はもちろん、締め切った室内でも起きることがあります。熱中症の症状は、ハァハァとあえぐような呼吸、体温がいつもより高い(お腹や耳を触るといつもより熱い)など。ひどいときには意識がなくなり命にかかわることもありますので、ペットの様子をよく観察して、早めに気づいてあげることが大切です。

熱中症の症状が見られたら、風通しのよい涼しい場所に移動させて、水や氷で体を冷やすなど体温を下げる対処をし、冷たい新鮮な水を少しずつ飲ませてあげましょう。病院へ連れて行くまでにこれらの対応をしておけば、ペットの症状は和らぎ、熱中症も治りやすくなります。
このとき水分補給は、人間用のスポーツドリンクをあげると効果的です。スポーツドリンクはミネラルがバランスよく含まれて、脱水症状の改善に役立ちます。水で倍くらいに薄めて飲ませてあげましょう。
また、自宅であれば、シャワーで全身に水をかけてあげると、効率的に体温を下げることができます。太い血管が通っている首まわりや、わきの下、後足の付け根に、タオルなどで包んだ保冷剤などを当てて冷やすことも、体温を下げるのには役立ちます。
ぐったりして動かないなど意識がないときは重症ですので、体を冷やしながら大至急で病院へ連れいきましょう。自分で水が飲めないときには、口の中を湿らせてあげましょう。

熱中症の緊急対応を頭に入れつつ、とにもかくにも、まずは温度や湿度の管理をして、こまめな水分補給をするなど、ペットを熱中症にさせないことが最も大切です。

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ペット衛生管理の豆知識:ペットの暑さ対策

ペットが暑い夏を快適に過ごせるように、様々な工夫をしましょう!

この梅雨の季節が終われば、また暑い暑い夏がやってきます。被毛に覆われているペットたちは、暑さに弱い生き物です。なので夏の暑さ対策はとっても重要。ペットができるだけ快適に夏を過ごせるように、効率的な暑さ対策をしてあげましょう。

夏は留守中でもエアコンはつけっぱなしで室内を涼しく保つようにしましょう。犬の場合、快適に感じる室温は22℃位といわれています。この温度だと、人によっては寒いと感じる温度かもしれませんが、人が少し肌寒く感じる位の温度が犬にとって快適な温度といえます。ペットの種類によって適温がありますので、ペットに合わせた温度調整をしてあげましょう。室内の換気を行う場合は、2カ所以上の窓を開けると効率よく換気できます。

また、換気扇や扇風機・サーキュレーターなどを使って室内の空気を循環させましょう。サーキュレーターは天井に向けて回すと効率的に空気を循環させることができ、室内全体を涼しくすることができます。

レースや白の遮熱カーテンは、室内が暗くなりすぎず、窓からの直射日光を遮り、室内温度の上昇を抑えることができます。エアコンにも優しく節電効果がありますのでお勧めです。

この他、ペットがいつでも水が飲めるようにしておくことも大切です。室内に放し飼いのペットの場合は、新鮮な水を入れた容器を室内の複数カ所に置いておくとよいですね。

長い被毛をもつペットの場合は、毛を短めにカットして熱を逃がしやすくすることも、暑さ対策に有効です。

冷感マットを置いたり、水浴びや水遊びをさせたりして直接ペットの体を冷やすことも、効果があります。

外で飼っているワンちゃんの場合は、1日を通して、直射日光を遮る日陰を確保してあげることが重要です。また風通しをできるだけよくしてあげましょう。

犬の散歩は、早朝や夜などの涼しい時間帯にし、散歩時はいつでも水が飲めるように飲み水を持ち歩きましょう。そして散歩中もこまめな水分補給をしましょう。

いろいろ書きましたが、室内対策の基本は、エアコンの冷房をつけっぱなしにしておくこと。そしてできれば、換気扇・扇風機・サーキュレーターなどで冷気を循環させ、遮熱カーテンなどで直射日光を遮れば、効率よく室温を涼しく保つことができます。
ペットが快適に過ごせるように様々な工夫をして、節電も考えながら、暑い夏を乗り切りましょう!

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