ペット衛生管理の豆知識:ペットの肥満2

太ってしまう病気もあります

ペットが太る原因は食べすぎの他にもあります。以下、太る原因をまとめてみました。

〇飼い主の餌のあげ方:「かわいいいから」「おいしそうに食べるから」と、おやつや人間の食べ物を与えていると太ります。栄養バランスのいいはずの総合フードも、与えすぎると太ってしまいます。フードの盗み食いや仲間のフードの横取りなども、飼い主の配慮で防げます。

〇高カロリーな食事内容:脂質や糖質が多い食事内容だと高カロリーになり、適度に運動させていても太っていきます。脂肪の多い肉や、糖質の多いパンやサツマイモのあげすぎには注意が必要です。

〇犬の運動不足:犬の場合、全く散歩に行かなかったり、散歩時間が短すぎたりすると、運動不足で太ります。体格にあった十分な運動が必要で、食べた分のカロリーを消費できなければ太るのは当然です。

〇去勢・避妊手術:去勢や避妊手術をすると、生殖活動がなくなって基礎代謝が下がったり、ホルモンバランスが崩れたりすることから、手術後は食事量を変えないと太りやすくなります。同情しておやつを与え過ぎてしまう飼い主さんもいますが、代謝量に見合った量のフードを与え、適度に運動させることが必要です。

〇病気:餌の量もきちんと管理され、適度な運動をしているのに太ってくる場合は病気かもしれません。元気がない / 食事量は変わらないのに急に太ってきた / 食欲がないのに体重が増えた、太ったように見える / 毛が抜けて薄くなってきた、毛の艶がよくない / 水をたくさん飲み尿の量も多い(多飲多尿)/などの症状が複数みられる場合には、クッシング症候群や甲状腺機能低下症、糖尿病などの病気が疑われます。少しでも気になったり、おかしいと感じたら、すぐ獣医さんに診てもらいましょう。
●クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症):副腎から出るホルモン物質が過剰に分泌される病気で、水をたくさん飲んだり排尿の回数や量が増えたり、毛が抜ける、食欲が旺盛になる、顔がむくんでお腹が大きくなったりします。
●甲状腺機能低下症:甲状腺ホルモンの分泌が減って、急に太って動きが鈍くなったり、毛が抜けて皮膚が見えるようになります。高齢ペットに多く、食欲も落ちずに体重が増加したりします。
●糖尿病:食欲が増進し、たくさん水を飲むようになります。

食べすぎによる肥満であれば、食べ物の量を減らさなければなりません。その場合、いきなりたくさん減らすのではなく、減らすのは1割程度にして、その分を低カロリーのフードや野菜などに置き換えたりすると無理がありません。食事の回数を増やして、全体量は減らすというのもいいかもしれません。もちろんのことですが、適度な運動も大切です。普段からペットの体重を測って適正体重やBCSを把握しておくと、いい目安になりますね。

一旦太ったペットを減量させることはとても難しいものです。そうなる前に、飼い主が強い意志をもって、ペットに適正体重を維持させましょう。かわいいペットに長く生きて欲しいなら、それはどうしても必要なことです。

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