ペット衛生管理の豆知識:ペットのノミ対策

定期的にノミ駆除をして 住環境もきれいにしておきましょう!

ノミは哺乳類や鳥類に寄生する昆虫で、ペットの被毛の中に潜み、血を吸って生きています。吸血するときにペットに激しいかゆみを引き起こしますので、ペットの大きな精神的ストレスになります。大量寄生の場合は、吸血による貧血、ノミアレルギー性皮膚炎などを引き起こし、他のペットにうつす恐れもあります。さらには、瓜実条虫(サナダムシ)や猫ひっかき病の原因になるバルトネラ菌を媒介したりと、人間にも被害を及ぼします。このような被害を避けるためも、ペットには定期的にノミ駆除薬を投与しましょう。そして同時に、住環境への対策も実施しましょう。

なぜノミ対策として、住環境への対策が必要なのでしょうか。

ノミの成長は、温度と湿度によって影響されます。本来、気温が3℃以下になればノミの卵や幼虫は死んでしまいます。しかし、気温が13℃以上あればノミは繁殖が可能なため、暖かい家の中では、ノミは冬でも繁殖と寄生を繰り返すことができてしまいます。そのため、実際、真冬でもノミによる犬猫の被害がでています。

ノミは、 卵→幼虫→さなぎ→成虫 と成長しますが、実は 動物に寄生しているノミの成虫は全体の5%にすぎません。ノミの卵、幼虫、さなぎなどの未成熟なノミは、家の中ではカーペットの下やソファ、部屋の隅などの環境中に生息しています。ノミの幼虫は湿気が高く暗い場所を好み、食べこぼしやノミの成虫の糞などの有機物をエサにしています。
ですから、念入りに部屋に掃除機をかけたり、ペットの寝床やソファなどを清潔に保つようにして、環境中のノミの絶対数を減らすことがとても重要となります。

ペットを室内で飼っている場合にも、人が靴や服につけて外から運んできてしまったり、たまたまペットが外に出たすきにノミが付いてしまったりすることもありますので、ノミ対策をしておくことをお勧めします。

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