ペット衛生管理の豆知識<目次>

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240725 犬との旅行の注意点1 下調べと準備
240718 ペットの熱中症の緊急対応 まず冷やす
240711 ペットの暑さ対策 基本はエアコン
240704 鳥の梅雨対策 鳥は高湿度が苦手
240627 梅雨時のペットの臭い対策 臭い低減
240620 梅雨に多い病気 耳や皮膚に注意
240613 ペットの食中毒 食中毒の予防
240606 暑いときの犬のお散歩 夏の注意点
240530 ペットの熱中症 夏前にも注意が必要
240523 換毛期の皮膚トラブル 換毛期の注意点
240516 犬猫のフィラリア予防2 蚊を見たら予防
240509 犬猫のフィラリア予防1 循環器に寄生
240502 ペットのノミ対策 住環境もきれいに
240425 ペットのマダニ対策 人獣共通病も媒介
240418 ワクチンの副作用 アレルギーへの対応
240411 ワクチン接種時の注意点 体調をみて
240404 狂犬病は人にも感染 ワクチン接種を!
240328 春は病気の予防シーズン 春は予防
240321 春の寒暖差に注意! 寒暖差はストレス
240314 災害時の備え 普段から備えましょう
240307 春のアレルギー 犬猫の花粉症対策
240229 猫と犬の発情期 発情期の注意点
240222 猫用ワクチン2 接種に関わる注意点
240215 猫用ワクチン1 予防できる猫伝染病
240208 犬用ワクチン2 予防できる犬伝染病
240201 犬用ワクチン1 ウイルス疾病に重要
240125 抗生物質の重要性 細菌感染症に必須
240118 高齢ペットへの配慮 できるだけ快適に
240111 ペットの老化のサイン 早めに気づく
240104 犬猫の年齢 人間換算年齢を意識
231228 寒いときの犬のお散歩 温度差に注意
231221 冬に多い病気 冬は免疫力が低下
231214 ペットの冬の食事 体重で食事を調整
231207 ペットの寒さ対策 効率的に暖かく
231130 鳥インフルエンザの注意点 野鳥に注意
231123 鳥インフルエンザの脅威 怖い変異
231116 ペットロス ありがとう大好きだよ
231109 自宅でのターミナルケア2 対応例
231102 自宅でのターミナルケア1 大変です
231026 ペットのターミナルケア QOLの向上
231019 ペットのQOLとは? 穏やかに暮らす
231012 鳥に与えてはいけない食べ物
231005 猫に与えてはいけない食べ物
230928 犬に与えてはいけない食べ物
230921 秋のダニにも注意 秋はダニの活動期
230914 秋のお散歩の注意点 犬に有害な植物
230907 秋のはじめの注意点 体調を整える
230831 ペットの肥満2 太る病気もあります
230824 ペットの肥満1 食事の管理が重要
230817 ペットの夏バテ2 させないポイント
230810 ペットの夏バテ1 夏バテのサイン
230803 犬と水遊び 安全に楽しく
230727 犬との旅行の注意点2 旅行の前に
230112 犬の問題行動としつけ 共生のために
210902 新型コロナ感染時の備え 事前に準備

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ペット衛生管理の豆知識:犬との旅行の注意点1

犬との旅行は 事前の下調べと準備が重要です

かわいいワンちゃんと一緒に旅行。どこに行こうか考えただけでも楽しくなりますね。
でも初めての旅行はワンちゃんも飼い主さんも緊張するもの。初めての旅行は、できれば車で、行き先はできるだけ近場で移動が少ないところを選びましょう。車であれば、犬の様子を確認しながら、こまめに休憩がとれます。

休憩場所では、トイレや水分補給をして、軽くお散歩をしてあげましょう。できればドックランなどをうまく利用して、犬に気分転換をさせてあげられるといいですね。最近では高速道路のサービスエリアにも、ドックランがあるところが多くなってきました。

また、犬と一緒に入れる観光施設やドッグカフェなども増えてきています。ただ定休日もありますし、犬の入場について条件がある施設もあります。必ず事前にネットで情報を収集し、休憩場所や目的地、大まかなスケジュールなどを決めてから出かけましょう。

犬と一緒に泊まれる宿泊施設についても、施設によって泊まれる犬の条件や取り決めなどがありますので、事前にしっかり調べましょう。犬の食事場所や、ベッドで一緒に寝てよいか、犬が動き回れる広いスペースがある部屋かなど、行ってからがっかりすることがないように、十分な確認が必要です。宿泊施設によっては、ドッグランや犬専用の温泉、犬用の食事の用意、犬との記念撮影など、様々なサービスを提供しています。せっかくの機会ですので、大いに利用して、いい思い出を作りましょう。

旅先では犬用の食事を用意してくれるところもありますが、念のため、ドックフードは普段食べ慣れているものを持って行きましょう。アレルギーがあるワンちゃんもいますし、緊張で食べられないこともあります。いつも食べているドライフードを、保存袋に一食ずつ小分けして持って行くと安心です。お皿もいつも利用しているものを持参すると、さらに安心ですね。

ペットシーツは必ず持って行きましょう。また、汚れてもいいタオルがあると、足ふき、乗り物酔い、緊張で粗相をしてしまった場合などのときにとても便利です。

犬との旅行は、とにかく事前の情報収集と準備が重要です。入念に下調べを行い、準備をバッチリして、ワンちゃんも飼い主さんも、大いに旅を楽しみましょう。

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ペット衛生管理の豆知識:ペットの熱中症の緊急対応

ペットが熱中症になってしまったときの緊急対応

これからの暑い夏、ペットの熱中症は、屋外で強い日差しにあたった場合はもちろん、締め切った室内でも起きることがあります。熱中症の症状は、ハァハァとあえぐような呼吸、体温がいつもより高い(お腹や耳を触るといつもより熱い)など。ひどいときには意識がなくなり命にかかわることもありますので、ペットの様子をよく観察して、早めに気づいてあげることが大切です。

熱中症の症状が見られたら、風通しのよい涼しい場所に移動させて、水や氷で体を冷やすなど体温を下げる対処をし、冷たい新鮮な水を少しずつ飲ませてあげましょう。病院へ連れて行くまでにこれらの対応をしておけば、ペットの症状は和らぎ、熱中症も治りやすくなります。
このとき水分補給は、人間用のスポーツドリンクをあげると効果的です。スポーツドリンクはミネラルがバランスよく含まれて、脱水症状の改善に役立ちます。水で倍くらいに薄めて飲ませてあげましょう。
また、自宅であれば、シャワーで全身に水をかけてあげると、効率的に体温を下げることができます。太い血管が通っている首まわりや、わきの下、後足の付け根に、タオルなどで包んだ保冷剤などを当てて冷やすことも、体温を下げるのには役立ちます。
ぐったりして動かないなど意識がないときは重症ですので、体を冷やしながら大至急で病院へ連れいきましょう。自分で水が飲めないときには、口の中を湿らせてあげましょう。

熱中症の緊急対応を頭に入れつつ、とにもかくにも、まずは温度や湿度の管理をして、こまめな水分補給をするなど、ペットを熱中症にさせないことが最も大切です。

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ペット衛生管理の豆知識:ペットの暑さ対策

ペットが暑い夏を快適に過ごせるように、様々な工夫をしましょう!

この梅雨の季節が終われば、また暑い暑い夏がやってきます。被毛に覆われているペットたちは、暑さに弱い生き物です。なので夏の暑さ対策はとっても重要。ペットができるだけ快適に夏を過ごせるように、効率的な暑さ対策をしてあげましょう。

夏は留守中でもエアコンはつけっぱなしで室内を涼しく保つようにしましょう。犬の場合、快適に感じる室温は22℃位といわれています。この温度だと、人によっては寒いと感じる温度かもしれませんが、人が少し肌寒く感じる位の温度が犬にとって快適な温度といえます。ペットの種類によって適温がありますので、ペットに合わせた温度調整をしてあげましょう。室内の換気を行う場合は、2カ所以上の窓を開けると効率よく換気できます。

また、換気扇や扇風機・サーキュレーターなどを使って室内の空気を循環させましょう。サーキュレーターは天井に向けて回すと効率的に空気を循環させることができ、室内全体を涼しくすることができます。

レースや白の遮熱カーテンは、室内が暗くなりすぎず、窓からの直射日光を遮り、室内温度の上昇を抑えることができます。エアコンにも優しく節電効果がありますのでお勧めです。

この他、ペットがいつでも水が飲めるようにしておくことも大切です。室内に放し飼いのペットの場合は、新鮮な水を入れた容器を室内の複数カ所に置いておくとよいですね。

長い被毛をもつペットの場合は、毛を短めにカットして熱を逃がしやすくすることも、暑さ対策に有効です。

冷感マットを置いたり、水浴びや水遊びをさせたりして直接ペットの体を冷やすことも、効果があります。

外で飼っているワンちゃんの場合は、1日を通して、直射日光を遮る日陰を確保してあげることが重要です。また風通しをできるだけよくしてあげましょう。

犬の散歩は、早朝や夜などの涼しい時間帯にし、散歩時はいつでも水が飲めるように飲み水を持ち歩きましょう。そして散歩中もこまめな水分補給をしましょう。

いろいろ書きましたが、室内対策の基本は、エアコンの冷房をつけっぱなしにしておくこと。そしてできれば、換気扇・扇風機・サーキュレーターなどで冷気を循環させ、遮熱カーテンなどで直射日光を遮れば、効率よく室温を涼しく保つことができます。
ペットが快適に過ごせるように様々な工夫をして、節電も考えながら、暑い夏を乗り切りましょう!

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ペット衛生管理の豆知識:ペットの食中毒

ペットの食中毒を予防しましょう!

暑くなってきました。気温の上がるこの時期は食べ物が傷みやすく、人間もペットも 食中毒への注意が必要です。

市販のペットフードだけを食べさせていれば基本安心ですが、食べ残したフードは捨てること、食器や水入れをしっかりと洗うこと、フードの保管状況が重要です。ドライフードでも開封して湿気の多い場所に長期間置いておくとカビが生えることもありますので、湿度の少ない涼しい場所に保管しましょう。フードは小袋に分別されていて すぐ使い切れるタイプの方がより安全です。また、蓋を開けた缶のウェットフードは、別の保存容器に移して必ず冷蔵庫に入れ、できるだけ早く使い切るようにしましょう。

夏場に特に注意が必要なのは、手作り食をあげている場合です。使う調理器具の衛生にも気を付け、食品にはしっかり火を通すようにしましょう。肉や魚を生で食べさせたいと思われる飼い主さんもいらっしゃるかもしれませんが、暑い時期は肉や魚にも火を通しましょう。生食を避けることが、ペットの食中毒予防になります。

ペットが飲む水も、給水器に毎日継ぎ足ししていると、容器についた汚れが起因して夏場は腐ることがあります。給水器はこまめに洗浄し、毎日新鮮な水に交換してあげましょう。

細菌・ウイルス・寄生虫などに汚染されているものを口にしてしまった場合の他、毒キノコ・ジャガイモの芽など、人間に毒になるものでも食中毒は起こります。さらに、人間には食べられるものでも、ペットにとっては食中毒を引き起こしてしまう食べ物もあります。
例えば、犬にとって食べてはいけない食べ物は、玉ねぎやチョコレートなどです。玉ねぎは貧血症状を引き起こし、チョコレートも食べた量によっては死に至ることもありますので、もしこれらの食べ物を食べてしまい、下痢や嘔吐の症状が出てしまったら、すぐ動物病院に相談しましょう。

食中毒の治療は原因によっても異なりますが、下痢や嘔吐がある場合は、脱水症状の改善や電解質バランスを整えるための治療が必要です。脱水症状の改善のためには点滴や皮下注射による補液を、症状により整腸剤や抗生物質などを使用します。

梅雨時は食中毒以外でも下痢がおきやすい季節です。気温の上昇で夏バテを起こしつつあるペットに大量の水を飲ませると、胃液が薄くなり下痢を起こすこともあります。下痢便の様子が、水のようにゆるい、臭いが強い、血液が混じっているといった場合や、嘔吐もあるなど、気になる症状がある場合には、すぐに動物病院を受診しましょう。

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ペット衛生管理の豆知識:暑いときの犬のお散歩

暑いときの犬のお散歩の注意点

犬のストレス解消や気分転換、そして肥満防止のためにも、散歩はできるだけ毎日してあげたいですよね。散歩時の必要な運動量は、犬種や体型によって大きく異なります。犬の様子をよく確認しながら、負荷がかかりすぎないように散歩の距離や時間を調整しましょう。

小型犬は体が小さいため、1日に1~2回、朝夕の時間帯の散歩が目安です。特にチワワのような超小型犬では、華奢な体に骨もあまり強くないため、長距離のお散歩の必要はありません。
ボーダーコリーや柴犬などの中型犬は、散歩は朝夕1日2回、1回につき30分位(距離に換算すると2km程度)、ブラドールレトリバーなどの大型犬も、基本的には朝夕1日2回、1回につき30~60分位(距離にすると2~4km程度)が目安です。
散歩コースも、平坦な道と坂道や階段などでは運動量が大きく変わります。散歩コースにも気を配ってあげてください。

散歩しているとき、ワンちゃんが急に座り込んだり動かなくなったりすることがありますね。そんなときは、無理にリードを強く引かず、注意深く様子を観察しましょう。動かないのには何か理由があります。もう疲れた、まだ帰りたくないなどならいいですが、足が痛い、調子が悪いなど、体の異常には早めに気づいてあげましょう。

熱中症に注意が必要なことは前回記載しましたが、季節によって、散歩の時間帯を変更するのもおすすめです。暑いときの散歩は、本当は早朝がベスト、さらに、夕方より地表温度と気温が下がった夜の方が、熱中症を予防するにはより安心です。でもちょうどよい時間に散歩ができるとは限りませんので、お散歩するときには十分な対策をとりましょう。

まずは水分補給です。携帯用の水飲み水筒を持参して、こまめに水を飲ませてあげましょう。

保冷剤をハンカチなどに包んで散歩に持って行き、途中休憩などのとき、犬の左右の後肢の付け根あたりに、少しずつ当てて体を冷やすことも有効です。人間でも濡らしたバンダナを首に巻いて体温を下げようとしますが、犬も同じです。首や後肢の内側には太い血管が通っていますので、効果的に体を冷やすことができます。

また夏は、蚊やアブなどの吸血昆虫に刺されないように、犬用虫除けスプレーなどを散歩前にひと吹きしてあげましょう。毎月ノミ・ダニの駆虫薬をあげているから大丈夫、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、毎月の駆虫薬では蚊に刺されることは防げません。犬の腹部は被毛が薄いため蚊に刺されやすく、掻くと皮膚炎になってしまうこともありますので、犬が舐めても安心な犬用虫除けスプレーなどの使用を検討しましょう。

そして、あまりにも暑い日や湿度が高い日などは、散歩をお休みしても大丈夫です。熱を蓄えたアスファルトで肉球がやけどをするリスクもありますし、熱中症になる危険性も大きくなります。

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ペット衛生管理の豆知識:ペットの熱中症

夏前にもペットの熱中症に注意!

熱中症になるのは夏、と思っている方も多いと思います。でも人間同様ペットでも、春先から熱中症のような症状になる子がいます。今の季節は本格的な夏ほど高温が続くことはありませんが、朝晩と日中の温度差が大きく、1日1日の寒暖の変動幅が非常に大きいことがあり、それがペットの体に負担になります。

心臓などの循環器や気管や肺などの呼吸器系の病気を患っているペットでは、特に注意が必要です。暖かくなりがちな室内にいることが多いペットは、温度変化に適応しづらい体質になっており、呼吸器や循環器に大きな負担がかかります。

また、気をつけていただきたいのが、お留守番のときの環境です。朝出かけるときは適温でも、閉めきった部屋に日が当たると、一気に室温が上がってしまいます。今はまだ体も暑さに慣れていませんので、過ごしやすい時期だと思って油断せず、お留守番のときには窓を開けたり、エアコンをつけたりして、温度管理に気を配ることが大切です。

熱中症になると、ペットは呼吸が早くなったり、荒い呼吸をするようになったり、ひどくなるとぐったりとしてきます。
熱中症を疑う場合は応急的にすぐ体を冷やすことが重要ですが、夏前の時期の熱中症は、持病なども影響し、必ずしも体温が上がっているとは限りません。より適切な処置をするためにも、かかりつけの動物病院に相談して指示を仰ぎましょう。

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ペット衛生管理の豆知識:換毛期の皮膚トラブル

換毛期の皮膚トラブルに注意!

犬や猫は春と秋に換毛期を迎えます。換毛とは毛が生え替わることで、春は3月~7月頃、秋は9~11月頃の年2回、1カ月ほどかけて、春は冬毛が抜け落ちて密度の少ない夏毛に、秋は夏毛が抜けてフワフワした保温性の高い冬毛に生え替わります。動物はこのサイクルを繰り返し、季節ごとの気温や湿度に対応した体温調節をしています。

換毛期には毛がたくさん抜けますので、犬の場合お手入れを怠ると、毛玉ができて皮膚が蒸れ、湿疹ができたりします。また、毛穴から毛と一緒に出てくるたくさんのフケも、たまりすぎると油脂成分が酸化して皮膚炎の原因になります。これらの皮膚炎は部分的なことがほとんどですので、主に塗り薬で治療することになります。
皮膚炎にならないようにするには、毎日のブラッシングが重要です。しっかりブラッシングをすることで、抜け落ちる毛が取り除け、皮膚の血行促進にもなりますのでスムーズな換毛を促すことができます。

ただ最近では、室内で飼育されるペットが増えたことにより、春と秋の一般的な換毛期に被毛が生え替わらない子も多いようです。また、気温差をあまり感じない環境にいる子は、毛の生え替わるスピードがゆっくりになることもあるようです。
適切な体温調節や、健康な皮膚や被毛を維持するためにも、季節に合わせた換毛をすることはとても大切です。そのために、室内で飼っているペットも、できるだけ外気を感じられる時間をとって、季節を体感できるようにしてあげましょう。

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