ペット衛生管理の豆知識:秋のはじめの注意点

秋はペットの体調を整える季節です

まだまだ暑い日が続きますが、秋は確実に近づいてきています。
秋は、夏から冬へ移行する途中の季節の変わり目。夏の暑さによる疲れや、1日の中の寒暖差などにより、ペットが体調不良を起こしやすい季節です。一方で 過ごしやすい季節でもありますので、是非この時期にペットの体調を整えてあげましょう。

〇食欲不振:秋のはじめは、夏バテを引きずってしまうこともあり、食欲不振になりがちです。内蔵に疲れが残っているペットは、消化不良を起こすこともあります。夏場に体重が落ちてしまった場合は、フードを高タンパクなものに変えたり、ササミやお肉などの好きなものを少しトッピングして、冬がくるまでに体重を戻してあげましょう。

〇食べ過ぎ:夏バテの影響がないペットの場合は、冬に備えるために代謝が上がり、食べる量が増えます。人間で言うところの食欲の秋です。肥満には十分注意しましょう。量の加減はもちろん、低脂肪・高タンパクなフードをあげてみるなど、食事内容も工夫してみましょう。

〇運動不足の解消:暑い夏は運動量が減るため、運動不足になりがちでした。秋は気温が下がって動きやすい季節です。少しずつ運動量を増やして運動不足を解消してあげましょう。筋肉量が増えれば、基礎代謝量も増えますので肥満予防にもなります。

〇毛の生え替わり:秋は毛の生え変わりの季節です。春は冬毛が抜け落ちて密度の少ない夏毛に、秋は夏毛が抜けてフワフワした保温性の高い冬毛に生え替わります。抜け毛やフケが多くなりますので、こまめにブラッシングをしてあげましょう。ブラッシングすると血行が良くなり新陳代謝も促すことができます。

〇気温変化による体調不良:朝と昼との寒暖差が激しい秋は、ペットも体調を崩しがちです。いきなり寒くなることもありますので、早めに寝床を暖かくしておくなど、あらかじめ準備しておいてあげると安心です。特に高齢ペットは気温差に弱いため、寒くないように気を配ってあげましょう。

〇秋に発症しやすい病気もありますので注意しましょう。
●椎間板ヘルニア、十字靭帯断裂: 秋の朝や夜には急激に気温が下がることがあります。犬の場合、お散歩のとき、寒くて体がこわばり、椎間板ヘルニアや十字靭帯断裂を発症してしまうこともあります。寒いときには出かける前に軽く体を動かし、体を温めてから出かけるようにしましょう。
●膀胱炎: 膀胱炎は秋になると増えます。もう暑くないために、水を飲む量が減ることが要因のひとつ。寒くてあまり動きたがらず、オシッコを我慢してしまうことも原因となります。普段からオシッコの色や回数をチェックしておきましょう。
●呼吸器や消化器の病気: 秋は1日の中の寒暖差が大きく、気温も低くなることから、呼吸器系の病気や下痢などの消化器系の病気を発症しやすい季節です。咳や下痢には注意しましょう。

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ペット衛生管理の豆知識:犬の問題行動としつけ

犬に問題行動を起こさせないために

犬の問題行動とは、人間の社会に受け入れられないような犬の行動です。犬は長い年月をかけて目的をもって改良されてきましたので、様々な性格や形態の犬がつくられています。攻撃性をもつようにつくられた犬もいますし、飼い方によっては人間の優位に立ち、吠える、噛むといった犬本来の性質が強く現れてしまう犬もいます。これらの犬には、よほどしっかりしつけをしない限り、本来の性質を矯正することは難しいといえます。見た目が「かわいい」「気に入った」というだけで犬を選ぶのは誤りで、その犬種の性質をしっかり理解した上で、飼い主さん自身の性質と、生活環境を考えて、犬種を選ぶことが重要です。

また、犬や猫は幼齢期に早期に親・兄弟から引き離すと十分な社会化が行われず、成長後に噛みぐせや吠えぐせなどの問題行動を引き起こす可能性が高くなるといわれています。しかし以前の日本では、生まれた子犬を母犬から早くに引き離して販売するということが行われていました。犬猫の問題行動は飼い主の飼育放棄につながり、飼育放棄の増加は殺処分数の増加にもつながります。そのため、令和3年度動物愛護法の改正により、生後57日齢未満の犬猫の販売が禁止されました。
本来、子犬は母犬や兄弟犬と生後2~3ヵ月までは一緒に過ごすのが理想です。親・兄弟との接触、飼い主の家族の他、多くの人や犬に会わせたり、いろいろな場所に行ったり、他の動物に会わせたり、音に慣れさせるなど、子犬のうちに多くのことを体験させることが重要だからです。いろいろな体験を通して、子犬は社交的な犬になっていきます。

犬のしつけとは、人と一緒に暮らすために犬に守らせたいルールを覚えさせることです。室内の小型犬のしつけの目標は、飼い主を噛まないことと、吠えて近所に迷惑をかけないことです。大型犬では、散歩の途中で他人や他の犬に吠えたり攻撃したりしないようにすることも必要です。

人が犬のリーダーになる主従関係は、犬にとってかわいそうなことではありません。飼い主が犬の頼れるリーダーになれば、犬は安心して暮らすことができます。

「ハウス」「オスワリ」「フセ」「マテ」「オイデ」などの指示語のトレーニングは、飼い主が犬をコントロールするために重要です。訓練を通じてリーダーである飼い主との信頼関係も深まります。

重要なのは、ダメなことはダメとあきらめさせること。吠えればなんでもきいてもらえると思わせないために、吠えても無視することです。目もみず、声もかけず、犬があきらめるまで待ちましょう。

叱るのではなく、できたときに誉めましょう。最初は「おやつのごほうび」と「なでてほめる」をセットでしてあげましょう。ほめられるのがうれしくなると、なでられたりほめられたりすること自体がごほうびとなります。

しつけの仕方にもいろいろありますが、自分の犬と生活環境に合わせて、ムリをせず、あきらめず、時間をかけて続けましょう。

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ペット衛生管理の豆知識:ペットの肥満2

太ってしまう病気もあります

ペットが太る原因は食べすぎの他にもあります。以下、太る原因をまとめてみました。

〇飼い主の餌のあげ方:「かわいいいから」「おいしそうに食べるから」と、おやつや人間の食べ物を与えていると太ります。栄養バランスのいい総合フードも、与えすぎると太ってしまいます。フードの盗み食いや仲間のフードの横取りなども、飼い主の配慮で防げます。

〇高カロリーな食事内容:脂質や糖質が多い食事内容だと高カロリーになり、適度に運動させていても太っていきます。脂肪の多い肉や、糖質の多いパンやサツマイモのあげすぎには注意が必要です。

〇犬の運動不足:犬の場合、全く散歩に行かなかったり、散歩時間が短すぎたりすると、運動不足で太ります。体格にあった十分な運動が必要で、食べた分のカロリーを消費できなければ太るのは自然です。

〇去勢・避妊手術:去勢や避妊手術をすると、生殖活動がなくなって基礎代謝が下がったり、ホルモンバランスが崩れたりしますので、手術後は食事量を変えないと太りやすくなります。同情しておやつを与え過ぎてしまう飼い主さんもいますが、代謝量に見合った量のフードを与え、適度に運動させることが必要です。

〇病気:餌の量もきちんと管理されており、適度な運動をしているのに太ってしまう場合は、病気かもしれません。元気がない / 食事量は変わらないのに急に太ってきた / 食欲がないのに体重が増えた、太ったように見える / 毛が抜けて薄くなってきた、毛の艶がよくない / 水をたくさん飲み尿の量も多い(多飲多尿)/などの症状が複数みられる場合には、クッシング症候群や甲状腺機能低下症、糖尿病などの病気が疑われます。少しでも気になったり、おかしいと感じたら、すぐ獣医さんに診てもらいましょう。
●クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症):副腎から出るホルモン物質が過剰に分泌される病気で、水をたくさん飲んだり排尿の回数や量が増えたり、毛が抜ける、食欲が旺盛になる、顔がむくんでお腹が大きくなったりします。
●甲状腺機能低下症:甲状腺ホルモンの分泌が減って、急に太って動きが鈍くなったり、毛が抜けて皮膚が見えるようになります。高齢ペットに多く、食欲も落ちずに体重が増加したりします。
●糖尿病:食欲が増進し、たくさん水を飲むようになります。

食べすぎによる肥満であれば、食べ物の量を減らさなければなりません。その場合、いきなりたくさん減らすのではなく、減らすのは1割程度にして、その分を低カロリーのフードや野菜などに置き換えたりすると無理がありません。食事の回数を増やして、全体量は減らすというのもいいかもしれません。もちろんのことですが、適度な運動も大切です。普段からペットの体重を測って適正体重やBCSを把握しておくと、いい目安になります。

一旦太ったペットを減量させることはとても難しいものです。そうなる前に、飼い主が強い意志をもって、ペットに適正体重を維持させましょう。かわいいペットに長生きて欲しいなら、それはどうしても必要なことです。

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ペット衛生管理の豆知識:ペットの肥満1

食事を管理してペットを太らせないようにしましょう!

犬や猫に標準量のペットフードを与えると、とても短時間で食べてしまう子が多いですよね。
特に犬は10秒ほどの短時間で丸呑みしているかのうように食べてしまいます。飼い主によっては、10秒終わってしまうのではかわいそうに思い、追加でフードをあげてしまっている方もいるのではないでしょうか。犬は与えれば与えただけフードを食べてしまいますので、フードの追加はやめましょう。動物が太る原因は、私たちが太るのと同じ、食べすぎです。

動物が早食いなのは、野生だったころからの習性。自然界で生きる野生動物は、お腹が減っているのが普通の状態で、獲物が捕れたとき食べられるだけ食べる習性があります。またいつ外敵から襲われるかわかりませんから、やはり短時間でお腹に詰め込もうとします。ですから早食いはあたり前。丸呑みでも強い消化液でちゃんと消化できますので、消化が悪くなることを心配する必要はありません。

肥満は一番身近な生活習慣病です。人間の肥満は自分でコントロールできますが、ペットは人がコントロールしてあげなければなりません。ペットがかわいいなら、太りすぎる前に食事やおやつの量をうまくコントロールしてあげましょう。
ペットが喜ぶからといってフードの追加はやめましょう。そして食べ残しのフードは早めに片付けましょう。フードを追加したりいつまでも置いておくと、肥満はもちろん、好き嫌いも増やしてしまいます。
カロリーオーバーにならないように、年齢によってフードを変えることも必要です。フードに記載してある給餌量はあくまでも目安ですので、運動量が少なめの環境下で飼っている場合には量が多すぎる場合があります。 成長期であれば体重をこまめに測定して、月齢に見合った成長をしているか確認しましょう。
おやつを与える場合も与え過ぎに注意します。 欲しがるからといって人の食べ物を分け与えることも止めましょう。 味の濃い人の食べ物に慣れてしまうと、ペットフードを食べなくなります。犬の場合は、骨やガムなどを与えて気を紛らわしましょう。

太って体重が増えても、体を支える骨は太くなりませんし、運動が億劫になると筋肉も衰えて、背骨や足の関節に大きな負荷がかかり、痛みを伴う変形性関節症になりやすくなります。
また、太った体に血液を送り出す心臓も肥大し、首回りに脂肪がつけば呼吸を妨げますので、少し動いただけでも息が苦しくなります。こうなると散歩や運動は辛いだけで、残る楽しみは食べることだけになってしまいます。 まさに太ることによる悪循環。そうなる前にコントロールしましょう。

<参考>犬猫の標準体型の指標 BCS
犬・猫の標準体型を判断するために、BCS(ボディ・コンディション・スコア, Body Condition Score)という指標があります。スコアは5段階評価で、BCS3を理想的な標準体型とし、スコアが少なくなるほど痩せ気味、スコアが高くなるほど太り気味であることを表します。
一度太ると、ペットのダイエットは大変です。BCS 4の肥満気味のうちに、食事やおやつの量を見直しましょう。

出典:環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~」  ⇒ 環境省リーフレット 14ページ

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ペット衛生管理の豆知識:ペットの夏バテ2

ペットを夏バテさせないポイント

蒸し暑い日が続きますね。そろそろ夏の疲れがどっと出てくる頃です。夏バテでペットに辛い思いをさせないように、夏バテ対策は油断せずにしっかり行いましょう。

〇水分をしっかりとらせる :口呼吸になると口から水分の蒸散が増えることから、いつもより多くの水分をとることが必要です。飲み水はこまめに換え、ペットがいつでも新鮮な水を飲めるようにしましょう。また、いつも食べているドライフードに水を加える、夏バテ気味ならウェットフードにするなどして、水分量の多いごはんにしてあげましょう。

〇食欲増進の工夫をする :暑さで食が進まないときには、いつものフードにペットの好きなものを少しトッピングしたり、ウェットフードを少し混ぜてあげるなど、ごはんに工夫をしましょう(カロリーオーバーにならないようにトッピングのしすぎには要注意)。ドライフードに水を加えてふやかすだけでもフードからいいにおいがしてきますので、食欲増進に役立ちます。

〇暑さ対策グッズを利用する :ペットの暑さ対策用のグッズとして、冷感マット、アルミプレート、クール素材のベッドなど、いろいろなものが販売されていますので、上手に利用しましょう。犬であれば、水で濡らして犬の首に巻くバンダナなど、お散歩のときにいいかもしれません。

〇温度と湿度を適切に管理する :ペットがいる部屋の温度と湿度に気を配りましょう。ペットによって適温は違いますので、ペットが不快を感じない環境にしてあげましょう。特に長い時間のお留守番のときは注意しましょう。また、夏場は雷が多い季節です。停電などでエアコンが停まってしまうと、ペットが熱中症になる危険が高まりますので、万が一のことも考えて、遮光カーテンをつけるなどの対応もしておきましょう。

〇犬の散歩は時間を選ぶ :犬の散歩は、朝や夜の涼しい時間帯に行くようにしましょう。そして、水筒を持ち歩き、散歩中にも新鮮な水を飲ませるようにしましょう。夏バテ気味のときは、無理に出かけず、涼しい室内で様子を見ましょう。

〇暑そうなときは体を冷やす :暑さで具合が悪そうなときは、風通しがいい涼しい場所に移動させ、タオルに包んだ保冷剤を首まわりや、わきの下、後足の付け根に当てて、体を冷やしてあげましょう。いかにも調子の悪そうなときは、決して無理をさせず、動物病院に相談しましょう。

お盆も過ぎ、暦の上ではもう立秋。あと少しがんばれば 過ごしやすい季節がやってきます。日々工夫して、夏を乗り切りましょう!

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ペット衛生管理の豆知識:ペットの夏バテ1

ペットの夏バテサインを見逃さないで!

連日蒸し暑いですね。今はまさに暑さのピーク。暑さが厳しいこの時期はペットも夏バテします。被毛に覆われたペットは体に熱がこもりやすく、きちんと管理してあげないと夏バテによる体調不良を起こします。体に熱がこもると、自律神経の調整機能が低下し、食欲不振、下痢や嘔吐などの夏バテの症状を引き起こしてしまいます。いつもと少し違う感じがあるときは、それが夏バテのサインかもしれません。

ペットが夏バテすると、食欲がなくなる、元気がなくなる(あまり動かなくなる、ぐったりしている、眠ってばかりいる)、下痢、嘔吐 などの症状を示します。

症状がひどくなると、夏バテを通り越して熱中症になっている可能性があります。息苦しそう、体温が高い、体がふらつく、痙攣する などのときは、命にかかわることもありますので、すぐ動物病院に連れて行きましょう。

犬の場合、体に汗腺がないため、ハァハァと舌を出す呼吸(パンティング)で体温を下げようとします。しかし、湿度が高いと効率よく熱を逃がしきることができませんので、犬種によっては特に注意が必要です。

夏毛と冬毛が交互に生え変わるダブルコートの犬は、寒さに強く、暑さに弱い犬種です。特に寒い国原産のシベリアンハスキーなどは夏バテになりやすい傾向にあります。
短頭種(鼻の短い)の犬種も、鼻が短いため鼻呼吸がうまくできず、舌を出す口呼吸が多くなる犬種です。この舌を出す呼吸は、呼吸器や心臓に大きな負担がかかり、体温が上がってしまうことがあります。ブルドッグ、パグ、シーズーなどの短頭種や、チワワ、ポメラニアン、ヨークシャーテリアなどの比較的鼻が短い犬種は、特に注意してあげましょう。
また、子犬やシニア犬も、夏バテしやすいので気を付けましょう。
肥満気味の犬も暑さに弱いですので、できれば夏前に少しずつダイエットしておくといいですね。

夏バテの辛さは人もペットも同じ。ペットと一緒に夏を乗り切りましょう。(夏バテ対策は次回へ続きます。)

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ペット衛生管理の豆知識:犬と水遊び

安全に楽しく 犬と水遊びをしましょう!

ワンちゃんの夏の水浴びは、犬の体をクールダウンさせたり、気分転換させたりするのに有効です。でも水浴びが苦手なワンちゃんもいますので、水浴びは楽しいと知ってもらうために、まず水に慣れさせましょう。お風呂場や庭で足から少しずつ水をかけてみたり、大丈夫のようなら体にもかけてみるなど、声をかけながら楽しい雰囲気で、犬の様子をよく観察しながら水に慣れさせましょう。

水浴び前は少食にしておきましょう。水浴びすると体が冷え、お腹の具合が悪くなる可能性もあるからです。途中、疲れさせすぎないように、適度な休憩もとりましょう。

川や海などでの水遊びは、安全のためにライフジャケットを着用させてもいいかもしれません。飼い主から離れないように、リードは必ずつけましょう。犬が入っても大丈夫な場所かどうか、事前に確認した方がいい場所もあります。人が多いところは特に注意しましょう。川や海では、尖った岩がないか、岩場の凹凸は大丈夫か、足元の安全を確認しましょう。川や海に入れば水を飲んでしまうこともありますので、水質にも注意が必要です。

川遊びをするときには川の水温にも注意しましょう。体温の低下を防ぐために、水の中に長い時間浸かりすぎることのないように気をつけましょう。ワンちゃんが震えていたら、体温低下のサインです。すぐに水浴びをやめて、タオルで拭いてあげましょう。

逆に、炎天下の海の砂浜では表面が高温になりますので、素足の犬が火傷しないように注意してあげましょう。熱中症にならないように、日陰やテント・タープなどの日光があたらない涼しい場所を確保しましょう。海で海水を飲んでしまい、体調が悪くなることもあります。すぐ飲ませられるように、必ずきれいな水は持って行きましょう。

川や海での水浴び後には真水で洗ってあげましょう。そのままだと、細菌や砂、塩分などが体に付着したまま乾燥してしまいます。洗い流し用の水を持っていきましょう。被毛は濡れたままにせず、タオルで拭き取るなど、早めに乾かしてあげましょう。特に、犬を濡れたまま、エアコンの効いた車や部屋の中に入れると、さらに体温が低下してしまいます。車や部屋に入れる前には、必ずタオルで体の水分をとりましょう。

水浴びのあとには、体調を崩したり皮膚のトラブルが起きないように、ワンちゃんの体のお手入れも忘れずに。お家ではシャンプーで洗ってあげましょう。肉球には砂が入り込んでいるかもしれないので、特に足の裏はていねいに。耳の中にも水が入ったかもしれないので、耳のお掃除もしてあげましょう。洗った後は、ドライヤーでしっかり乾かし、ブラッシングで抜け毛を取り除きましょう。

ワンちゃんの様子をよく観察しながら、安全に楽しく水遊びをして、素敵な夏の思い出をつくりましょう。

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ペット衛生管理の豆知識:犬との旅行の注意点2

犬との旅行前にやっておくべきことを確認しておきましょう

かわいいワンちゃんとの旅行。旅行前にやっておくべきことをまとめてみました。

〇狂犬病や混合ワクチンの予防接種を済ませておきましょう。
狂犬病は必ず毎年接種しましょう。他のワンちゃんと接する機会もあるかもしれないので、感染症予防のために、混合ワクチンも接種しておきしましょう。利用する施設によっては、接種証明書の提示を求められることもあります。

〇トイレ対策をしましょう。
旅先では緊張もしますし、興奮もします。普段はきちんとトイレができる子でも、粗相をしてしまうことがあります。あらかじめ粗相をしてしまったときの対応を考えておきましょう。必要に応じで、マナーベルト(犬用オムツ)などの利用も検討しましょう。

〇クレートやケージに慣らしておきましょう。
車の中や、利用する施設によっては、クレートやケージに入れなければならないこともあります。普段からお家でもクレートを利用して、慣らしておくと安心です。

〇ノミ・ダニ対策もしておきましょう。
ノミ・ダニの駆除薬も忘れずに定期的にしてあげてください。シャンプーやブラッシングをしておくと、さらに気持ちよく旅行できますね。

旅行当日は、乗り物酔い防止のため、食事を早めに済ませましょう。出発前にはトイレを済ませ、車ではクレートなどに入れて安定させましょう。もちろん運転は安全運転で、急ブレーキ、急ハンドルは避けましょう。途中ではこまめに休憩し、犬の様子を確認します。

宿泊施設に着いたら、足を拭きましょう。部屋に入ったら、トイレの場所を確認し、犬に教えます。宿泊施設の食事や入浴、共有場所でのルールなどをしっかり確認して、みんなが気持ちよく過ごせるようにルールは守りましょう。

いつもと違う環境は、緊張したり興奮したり疲れるものです。車での移動も疲れます。
楽しい旅から帰ってきてお家に着いたら、ゆっくりと休ませてあげましょう。

まずは日帰りや近場の1泊旅行から 始めてみるのもいいかもしれませんね。

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ペット衛生管理の豆知識:犬との旅行の注意点1

犬との旅行は 事前の下調べと準備が重要です

かわいいワンちゃんと一緒に旅行。どこに行こうか考えただけでも楽しくなりますね。
でも初めての旅行はワンちゃんも飼い主さんも緊張するもの。初めての旅行は、できれば車で、行き先はできるだけ近場で移動が少ないところを選びましょう。車であれば、犬の様子を確認しながら、こまめに休憩がとれます。

休憩場所では、トイレや水分補給をして、軽くお散歩をしてあげましょう。できればドックランなどをうまく利用して、犬に気分転換をさせてあげられるといいですね。最近では高速道路のサービスエリアにも、ドックランがあるところが多くなってきました。

また、犬と一緒に入れる観光施設やドッグカフェなども増えてきています。ただ定休日もありますし、犬の入場について条件がある施設もあります。必ず事前にネットで情報を収集し、休憩場所や目的地、大まかなスケジュールなどを決めてから出かけましょう。

犬と一緒に泊まれる宿泊施設についても、施設によって泊まれる犬の条件や取り決めなどがありますので、事前にしっかり調べましょう。犬の食事場所や、ベッドで一緒に寝てよいか、犬が動き回れる広いスペースがある部屋かなど、行ってからがっかりすることがないように、十分な確認が必要です。宿泊施設によっては、ドッグランや犬専用の温泉、犬用の食事の用意、犬との記念撮影など、様々なサービスを提供しています。せっかくの機会ですので、大いに利用して、いい思い出を作りましょう。

旅先では犬用の食事を用意してくれるところもありますが、念のため、ドックフードは普段食べ慣れているものを持って行きましょう。アレルギーがあるワンちゃんもいますし、緊張で食べられないこともあります。いつも食べているドライフードを、保存袋に一食ずつ小分けして持って行くと安心です。お皿もいつも利用しているものを持参すると、さらに安心ですね。

ペットシーツは必ず持って行きましょう。また、汚れてもいいタオルがあると、足ふき、乗り物酔い、緊張で粗相をしてしまった場合などのときにとても便利です。

犬との旅行は、とにかく事前の情報収集と準備が重要です。入念に下調べを行い、準備をバッチリして、ワンちゃんも飼い主さんも、大いに旅を楽しみましょう。

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ペット衛生管理の豆知識:ペットの熱中症の緊急対応

ペットが熱中症になってしまったときの緊急対応

これからの暑い夏、ペットの熱中症は、屋外で強い日差しにあたった場合はもちろん、締め切った室内でも起きることがあります。熱中症の症状は、ハァハァとあえぐような呼吸、体温がいつもより高い(お腹や耳を触るといつもより熱い)など。ひどいときには意識がなくなり命にかかわることもありますので、ペットの様子をよく観察して、早めに気づいてあげることが大切です。

熱中症の症状が見られたら、風通しのよい涼しい場所に移動させて、水や氷で体を冷やすなど体温を下げる対処をし、冷たい新鮮な水を少しずつ飲ませてあげましょう。病院へ連れて行くまでにこれらの対応をしておけば、ペットの症状は和らぎ、熱中症も治りやすくなります。
このとき水分補給は、人間用のスポーツドリンクをあげると効果的です。スポーツドリンクはミネラルがバランスよく含まれて、脱水症状の改善に役立ちます。水で倍くらいに薄めて飲ませてあげましょう。
また、自宅であれば、シャワーで全身に水をかけてあげると、効率的に体温を下げることができます。太い血管が通っている首まわりや、わきの下、後足の付け根に、タオルなどで包んだ保冷剤などを当てて冷やすことも、体温を下げるのには役立ちます。
ぐったりして動かないなど意識がないときは重症ですので、体を冷やしながら大至急で病院へ連れいきましょう。自分で水が飲めないときには、口の中を湿らせてあげましょう。

熱中症の緊急対応を頭に入れつつ、とにもかくにも、まずは温度や湿度の管理をして、こまめな水分補給をするなど、ペットを熱中症にさせないことが最も大切です。

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