ペット衛生管理の豆知識:犬との旅行の注意点1

犬との旅行は 事前の下調べと準備が重要です

かわいいワンちゃんと一緒に旅行。どこに行こうか考えただけでも楽しくなりますね。
でも初めての旅行はワンちゃんも飼い主さんも緊張するもの。初めての旅行は、できれば車で、行き先はできるだけ近場で移動が少ないところを選びましょう。車であれば、犬の様子を確認しながら、こまめに休憩がとれます。

休憩場所では、トイレや水分補給をして、軽くお散歩をしてあげましょう。できればドックランなどをうまく利用して、犬に気分転換をさせてあげられるといいですね。最近では高速道路のサービスエリアにも、ドックランがあるところが多くなってきました。

また、犬と一緒に入れる観光施設やドッグカフェなども増えてきています。ただ定休日もありますし、犬の入場について条件がある施設もあります。必ず事前にネットで情報を収集し、休憩場所や目的地、大まかなスケジュールなどを決めてから出かけましょう。

犬と一緒に泊まれる宿泊施設についても、施設によって泊まれる犬の条件や取り決めなどがありますので、事前にしっかり調べましょう。犬の食事場所や、ベッドで一緒に寝てよいか、犬が動き回れる広いスペースがある部屋かなど、行ってからがっかりすることがないように、十分な確認が必要です。宿泊施設によっては、ドッグランや犬専用の温泉、犬用の食事の用意、犬との記念撮影など、様々なサービスを提供しています。せっかくの機会ですので、大いに利用して、いい思い出を作りましょう。

旅先では犬用の食事を用意してくれるところもありますが、念のため、ドックフードは普段食べ慣れているものを持って行きましょう。アレルギーがあるワンちゃんもいますし、緊張で食べられないこともあります。いつも食べているドライフードを、保存袋に一食ずつ小分けして持って行くと安心です。お皿もいつも利用しているものを持参すると、さらに安心ですね。

ペットシーツは必ず持って行きましょう。また、汚れてもいいタオルがあると、足ふき、乗り物酔い、緊張で粗相をしてしまった場合などのときにとても便利です。

犬との旅行は、とにかく事前の情報収集と準備が重要です。入念に下調べを行い、準備をバッチリして、ワンちゃんも飼い主さんも、大いに旅を楽しみましょう。

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ペット衛生管理の豆知識:ペットの熱中症の緊急対応

ペットが熱中症になってしまったときの緊急対応

これからの暑い夏、ペットの熱中症は、屋外で強い日差しにあたった場合はもちろん、締め切った室内でも起きることがあります。熱中症の症状は、ハァハァとあえぐような呼吸、体温がいつもより高い(お腹や耳を触るといつもより熱い)など。ひどいときには意識がなくなり命にかかわることもありますので、ペットの様子をよく観察して、早めに気づいてあげることが大切です。

熱中症の症状が見られたら、風通しのよい涼しい場所に移動させて、水や氷で体を冷やすなど体温を下げる対処をし、冷たい新鮮な水を少しずつ飲ませてあげましょう。病院へ連れて行くまでにこれらの対応をしておけば、ペットの症状は和らぎ、熱中症も治りやすくなります。
このとき水分補給は、人間用のスポーツドリンクをあげると効果的です。スポーツドリンクはミネラルがバランスよく含まれて、脱水症状の改善に役立ちます。水で倍くらいに薄めて飲ませてあげましょう。
また、自宅であれば、シャワーで全身に水をかけてあげると、効率的に体温を下げることができます。太い血管が通っている首まわりや、わきの下、後足の付け根に、タオルなどで包んだ保冷剤などを当てて冷やすことも、体温を下げるのには役立ちます。
ぐったりして動かないなど意識がないときは重症ですので、体を冷やしながら大至急で病院へ連れいきましょう。自分で水が飲めないときには、口の中を湿らせてあげましょう。

熱中症の緊急対応を頭に入れつつ、とにもかくにも、まずは温度や湿度の管理をして、こまめな水分補給をするなど、ペットを熱中症にさせないことが最も大切です。

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ペット衛生管理の豆知識:災害時の備え

災害時を見据えて普段から備えましょう!

今年元旦、最大震度7の大きな揺れを観測する能登半島地震が起きました。多くの建物が倒壊し、津波もきて、被害は甚大なものとなりました。犠牲になられた多くの方々のご冥福をお祈りします。東日本大震災からは13年。静岡に住む私たちにとっても、南海トラフ巨大地震がいつ起きてもおかしくない状況だとか。日本は地震大国です。

大きな地震が起きると言われ続けている静岡ですが、本当に災害時の備えは大切です。災害は、ある日突然襲ってきます。人だけでなく、多くのペットたちも犠牲となってしまいます。命は助かっても、被災した飼い主の生活上の理由から、ペットと別れなければならない場合もでてきます。そんな悲しいことにならないように、できることから備えていきたいですね。

避難所での生活のためには、ペットをキャリーバックやケージに慣らしておくこと、人や他の動物にむやみに吠えたりしないようにすること、決められた場所で排泄ができること、などが必要となってきます。そのことは、実はペット自身のストレス軽減にもつながります。

また、避難所や動物救護施設では、ストレスでペットの免疫力が低下することが想定されることから、普段から予防接種やノミなどの外部寄生虫の駆除などを行っておくことも重要です。

ペットフード等の食べ物、ペットシーツや猫砂などの日用品も、通常時から、十分な量、備蓄しておきましょう。

地震のほか、地球温暖化による異常気象による大災害も、いつどこでおきてもおかしくない状況です。かわいい子を守るためにはどうすればいいのか、日頃から考えておきましょう。

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ペット衛生管理の豆知識:新型コロナ感染時の備え

新型コロナウイルスに感染してしまったときの備えをしておきましょう!

新型コロナウイルス感染症の主な感染経路は、人と人との飛沫感染と接触感染であると考えられています。感染した人からペットにも感染することが報告されていますが、感染したペットのほとんどは無症状か、軽い症状を示すだけで、ペットが感染源となってウィルスを伝播している事例はまだ報告されていません。ペットに感染させないことはもちろん大事ですが、飼い主様が感染してしまうと、大切なペットのお世話ができなくなってしまうかもしれません。現在流行しているデルタ株の感染力は強力です。万が一、飼い主様が感染してしまったときのことも考えて、ペットのお世話についても準備をしておきましょう。

〇 自宅療養に備えてフードや日用品等の備蓄をしておきましょう。
新型コロナに感染すると、入院中はもちろん自宅療養中も外出できなくなります。ペットフード等の食べ物、ペットシーツや猫砂などの日用品は、十分な量、備蓄しておきましょう。
このとき、フードなどの賞味期限のあるものの備蓄はローリングストックがおすすめです。毎日あげるフード等は通常時から少し多めに買っておき、賞味期限を考えて古いものから与え、使った分を買い足すことで、いつも一定量の食料を備蓄することができます。ローリングストックをしておけば災害時にも安心です。
この他、食料品以外の日用品の備蓄量もチェックしておきましょう。

※ 備蓄が足りなくなったときは、近くの親類や友人、業者などに買い出しをお願いしたり、通信販売を利用することになると思います。注文、商品の受取、料金支払いなどの際には、配送者と直接接触しないように配慮しましょう(商品は玄関前や宅配ボックス等のあらかじめ決めた置き場所に配達してもらう、料金の支払いはできるだけキャッシュレス決済にする等)。

〇 入院などでご自宅にいられなくなる事態にも備えておきましょう。
ペットの世話ができなくなる事態に備えて、ペットを預けるための準備をしておくことが大切です。
ご家族や友人などに、いざという時に預かってもらえるか確認しておきましょう。
お願いできる方がいない場合は、ペットホテルやペットシッターについて事前に調べておきましょう。
また、ペットを預かってもらうときに備えて、ペットの情報を書き出しておきましょう(ペットの名前、年齢、性別、性格、健康状態、かかりつけの動物病院、飼育上の注意事項など)。
さらに、飼育に必要な物は、すぐまとめられるように準備しておきましょう(フード・常備薬・首輪・リード・遊び道具・トイレ用品など)。
ペットホテルなど他の動物がいるところに預ける場合は、他のペットからの感染症も心配ですので、犬や猫などは混合ワクチンもきちんと接種しておきましょう。

※ ペットを預ける際には、相手の方への感染防止対策を徹底しましょう。感染された方は外出できません。飼い主がペットをケージ等に入れて玄関先に置き、飼い主が家に入られてから受取り側が受け取るなど、直接の接触を避けるように配慮しましょう。

感染してから準備を始めても間に合いません。かわいいペットと過度な接触は避けましょうといってもなかなか難しいと思いますが、ペットを触ったときは手を洗ったり消毒したり、ペットの体を常に清潔に保つなど、一般的な衛生管理が動物由来感染症対策にもつながります。

今は静岡県も緊急事態宣言下。ペットたちにとっても飼い主様は大切な家族。かわいいペットのためにも不要不急の外出は我慢して、お家でペットとの楽しい時間を過ごしましょう。

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