夏前にもペットの熱中症に注意!
熱中症になるのは夏、と思っている方も多いと思います。でも人間同様ペットでも、春先から熱中症のような症状になる子がいます。今の季節は本格的な夏ほど高温が続くことはありませんが、朝晩と日中の温度差が大きく、1日1日の寒暖の変動幅が非常に大きいことがあり、それがペットの体に負担になります。
心臓などの循環器や気管や肺などの呼吸器系の病気を患っているペットでは、特に注意が必要です。暖かくなりがちな室内にいることが多いペットは、温度変化に適応しづらい体質になっており、呼吸器や循環器に大きな負担がかかります。
また、気をつけていただきたいのが、お留守番のときの環境です。朝出かけるときは適温でも、閉めきった部屋に日が当たると、一気に室温が上がってしまいます。今はまだ体も暑さに慣れていませんので、過ごしやすい時期だと思って油断せず、お留守番のときには窓を開けたり、エアコンをつけたりして、温度管理に気を配ることが大切です。
熱中症になると、ペットは呼吸が早くなったり、荒い呼吸をするようになったり、ひどくなるとぐったりとしてきます。
熱中症を疑う場合は応急的にすぐ体を冷やすことが重要ですが、夏前の時期の熱中症は、持病なども影響し、必ずしも体温が上がっているとは限りません。より適切な処置をするためにも、かかりつけの動物病院に相談して指示を仰ぎましょう。