ペットが熱中症になってしまったときの緊急対応
これからの暑い夏、ペットの熱中症は、屋外で強い日差しにあたった場合はもちろん、締め切った室内でも起きることがあります。熱中症の症状は、ハァハァとあえぐような呼吸、体温がいつもより高い(お腹や耳を触るといつもより熱い)など。ひどいときには意識がなくなり命にかかわることもありますので、ペットの様子をよく観察して、早めに気づいてあげることが大切です。
熱中症の症状が見られたら、風通しのよい涼しい場所に移動させて、水や氷で体を冷やすなど体温を下げる対処をし、冷たい新鮮な水を少しずつ飲ませてあげましょう。病院へ連れて行くまでにこれらの対応をしておけば、ペットの症状は和らぎ、熱中症も治りやすくなります。
このとき水分補給は、人間用のスポーツドリンクをあげると効果的です。スポーツドリンクはミネラルがバランスよく含まれて、脱水症状の改善に役立ちます。水で倍くらいに薄めて飲ませてあげましょう。
また、自宅であれば、シャワーで全身に水をかけてあげると、効率的に体温を下げることができます。太い血管が通っている首まわりや、わきの下、後足の付け根に、タオルなどで包んだ保冷剤などを当てて冷やすことも、体温を下げるのには役立ちます。
ぐったりして動かないなど意識がないときは重症ですので、体を冷やしながら大至急で病院へ連れいきましょう。自分で水が飲めないときには、口の中を湿らせてあげましょう。
熱中症の緊急対応を頭に入れつつ、とにもかくにも、まずは温度や湿度の管理をして、こまめな水分補給をするなど、ペットを熱中症にさせないことが最も大切です。