ペット衛生管理の豆知識:暑いときの犬のお散歩

暑いときの犬のお散歩の注意点

犬のストレス解消や気分転換、そして肥満防止のためにも、散歩はできるだけ毎日してあげたいですね。散歩時の必要な運動量は、犬種や体型によって大きく異なります。犬の様子をよく確認しながら、負荷がかかりすぎないように散歩の距離や時間を調整しましょう。

小型犬は体が小さいため、1日に1~2回、朝夕の時間帯の散歩が目安です。特にチワワのような超小型犬では、華奢な体に骨もあまり強くないため、長距離のお散歩の必要はありません。
ボーダーコリーや柴犬などの中型犬は、散歩は朝夕1日2回、1回につき30分位(距離に換算すると2km程度)、ブラドールレトリバーなどの大型犬も、基本的には朝夕1日2回、1回につき30~60分位(距離にすると2~4km程度)が目安です。
散歩コースも、平坦な道と坂道や階段などでは運動量が大きく変わります。散歩コースにも気を配ってあげてください。

散歩しているとき、ワンちゃんが急に座り込んだり動かなくなったりすることがありますね。そんなときは、無理にリードを強く引かず、注意深く様子を観察しましょう。動かないのには何か理由があります。もう疲れた、まだ帰りたくないなどならいいですが、足が痛い、調子が悪いなど、体の異常には早めに気づいてあげましょう。

熱中症に注意が必要なことは前回記載しましたが、季節によって、散歩の時間帯を変更するのもおすすめです。暑いときの散歩は、本当は早朝がベスト、さらに、夕方より地表温度と気温が下がった夜の方が、熱中症を予防するにはより安心です。でもちょうどよい時間に散歩ができるとは限りませんので、お散歩するときには十分な対策をとりましょう。

まずは水分補給です。携帯用の水飲み水筒を持参して、こまめに水を飲ませてあげましょう。

保冷剤をハンカチなどに包んで散歩に持って行き、途中休憩などのとき、犬の左右の後肢の付け根あたりに、少しずつ当てて体を冷やすことも有効です。人間でも濡らしたバンダナを首に巻いて体温を下げようとしますが、犬も同じです。首や後肢の内側には太い血管が通っていますので、効果的に体を冷やすことができます。

また夏は、蚊やアブなどの吸血昆虫に刺されないように、犬用虫除けスプレーなどを散歩前にひと吹きしてあげましょう。毎月ノミ・ダニの駆虫薬をあげているから大丈夫、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、毎月の駆虫薬では蚊に刺されることは防げません。犬の腹部は被毛が薄いため蚊に刺されやすく、掻くと皮膚炎になってしまうこともありますので、犬が舐めても安心な犬用虫除けスプレーなどの使用を検討しましょう。

そして、あまりにも暑い日や湿度が高い日などは、散歩をお休みしても大丈夫です。熱を蓄えたアスファルトで肉球がやけどをするリスクもありますし、熱中症になる危険性も大です。

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ペット衛生管理の豆知識:ペットの熱中症

ペットの熱中症に注意!

熱中症になるのは夏、と思っている方も多いと思います。でも人間同様 ペットでも春先から熱中症のような症状にかかる子がいます。今の季節は確かに本格的な夏ほど高温になることはありませんが、朝晩と日中の温度差が大きく、1日1日の寒暖の変動幅が非常に大きいことがあり、それがペットの体に負担になります。

特に心臓などの循環器や気管や肺などの呼吸器系の病気を患っているペットでは、注意が必要です。外に出るとき以外 暖かくなりがちな室内にいることで、温度変化に適応しづらい体質になっており、呼吸器や循環器に大きな負担がかかります。

また、気をつけていただきたいのが、お留守番のときの環境です。朝出かけるときは冷えていても、日の当たる閉めきった室内では、一気に室温が上がってしまいます。体もまだ暑さに慣れていないため、過ごしやすい時期であっても、お留守番のときには窓を開けたり、エアコンをつけたりして、温度管理に気を配ることが大切です。

熱中症になると、ペットは呼吸が早くなったり、荒い呼吸をするようになったり、ひどくなるとぐったりとしてきます。
熱中症を疑う場合は、応急的にすぐ体を冷やすことが重要ですが、夏前の時期では、持病なども影響し、必ずしも体温が上がっているとは限らないため、より適切な処置をするためにも、かかりつけの動物病院に相談して指示を仰ぎましょう。

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ペット衛生管理の豆知識:換毛期の皮膚トラブル

換毛期の皮膚トラブルに注意!

犬や猫は春と秋に換毛期を迎えます。換毛とは毛が生え替わることで、春は3月~7月頃、秋は9~11月頃の年2回、1カ月ほどかけて、春は冬毛が抜け落ちて密度の少ない夏毛に、秋は夏毛が抜けてフワフワした保温性の高い冬毛に生え替わります。動物はこのサイクルを繰り返し、季節ごとの気温や湿度に対応した体温調節をしています。

換毛期には毛がたくさん抜けますので、犬の場合お手入れを怠ると、毛玉ができて皮膚が蒸れ、湿疹ができたりします。また、毛穴から毛と一緒に出てくるたくさんのフケも、たまりすぎると油脂成分が酸化して皮膚炎の原因になります。
これらの皮膚炎は部分的なことがほとんどですので、主に塗り薬で治療することになります。
皮膚炎にならないようにするには、毎日のブラッシングが重要です。しっかりブラッシングをすることで、抜け落ちる毛が取り除け、皮膚の血行促進にもなりますのでスムーズな換毛を促すことができます。

ただ最近では、室内で飼育されるペットが増えたことにより、春と秋の一般的な換毛期に被毛が生え替わらない子も多いようです。また、気温差をあまり感じない環境にいる子は、毛の生え替わるスピードがゆっくりになることもあるようです。
適切な体温調節や、健康な皮膚や被毛を維持するためにも、季節に合わせた換毛をすることはとても大切です。そのために、室内で飼っているペットも、できるだけ外で過ごす時間をとって、季節を体感できるようにしてあげましょう。

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ペット衛生管理の豆知識:犬猫のフィラリア予防2

蚊が見られたらフィラリア予防を忘れずに!

フィラリアは、蚊に刺されて感染する寄生虫病です。ですので、蚊が発生する時期、まさに春になったらフィラリア予防を始めます。蚊がいるかどうかで、温暖な地域ではもっと早い時期、あるいは通年での予防が必要な地域もあります。

なお、フィラリア症の予防薬を投与する前には、フィラリアが寄生していないことを確認する検査が必要です。実は、フィラリア予防薬はフィラリアの幼虫の駆除(殺虫)薬です。フィラリア成虫により産み出されるフィラリア幼虫が体内にいることを知らずに薬を飲ませた場合、一度に大量のフィラリア幼虫が駆除されることで血管が詰まり、ショック症状を起こし、最悪の場合は死に至ることもありますので、フィラリアが寄生している状態で予防薬を与えることは大変危険です。
フィラリア寄生の有無は、犬を採血し、その血液を検査キットにかけることで、簡単に調べられます。検査の結果、フィラリアがすでに寄生している場合は、状況に応じて、獣医師が対応を決めます。

フィラリア症はきちんと投薬すれば簡単に確実に予防できる病気です。フィラリア予防薬には、錠剤タイプ、チュアブル(おやつ)タイプ、スポットタイプなどがあります。いずれも毎月1回、1カ月間隔で投薬します。蚊が活動する時期(毎年5月~11月)には、フィラリア予防薬を毎月忘れず与えましょう。

フィラリア予防には注射もあります。このフィラリア注射は、年1回注射するだけで効果が1年間持続しますが、1回の注射で1年分の薬剤を体内に入れますので、飲み薬に比べて副作用のリスクが高く、効能としてフィラリアの予防しかできません。
これに対し、オールインワンタイプと呼ばれる毎月与える予防薬は、価格も安く、フィラリアの他、ノミやマダニ、他の内部寄生虫まで同時に駆除できるものもあります。
毎月の投与は面倒ですが、犬の安全性やオールマイティさを考えれば、月1回の予防薬を選ぶことのメリットは大きいですね。

猫のフィラリアも命にもかかわることなので、獣医師に相談して予防薬を与えましょう。なお、猫には注射はありません。

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ペット衛生管理の豆知識:犬猫のフィラリア予防1

フィラリア症ってどんな病気?

フィラリア(犬糸状虫)は、犬の心臓や肺動脈に寄生する寄生虫の名前で、感染した犬の血を吸った蚊が他の犬の血を吸うことで犬間で感染していきます。蚊の吸血により感染幼虫が犬の体内に入ると、フィラリアは発育を続けながら犬の体内を移動して心臓や肺動脈にたどり着き、心臓で成虫になって子どもを産み、体内でどんどん数を増やします。
フィラリアの成虫は30cm にもなるそうめんのような糸状の寄生虫ですので、フィラリアが心臓や肺に増えると、血液の循環が悪くなり、呼吸器や循環器、泌尿器に障害を起こします。

フィラリア症の症状は、はじめあまり目立ちません。元気・食欲がない、体重の減少、ゼーゼーと咳をする、苦しそうに呼吸をするといった症状が出て、初めて異常に気付く飼い主の方が多いのではないでしょうか。
症状が進行してくると、お腹周りが大きくなる、コーヒーのような赤みを帯びた尿をするようになったりします。これは、循環器が障害されるためにお腹や肺に水が溜まったり、血液中の赤血球が壊れてしまうために血色素の色が尿にでてしまうためです。
そして最終的には、心不全を患って死に至ることもある、犬にとっては重大な病気です。

犬だけでなく、猫もかかります。猫では主に肺に障害を起こします。猫の場合、寄生するフィラリアの数が少ないため診断が難しく、咳や呼吸困難、嘔吐などの症状が出てきたときには命が危ない状態といえます。突然死亡することもあります。

犬の場合も猫の場合も、最善の対策は事前の予防です。次回は予防のお話です。

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お知らせ:ペットの往診診療

ペットの往診診療(往診専門の動物病院) 始めました

ペットサポート ぐる~は、ペットの往診診療(往診専門の動物病院)を開始しました。(往診診療とは、獣医師がご自宅に伺ってペットの診療を行う訪問診療です。)
往診診療では できることに限りがありますので、基本的にはワクチン注射、フィラリア予防及びノミ・ダニ予防などの予防医療を中心に行います。気になる症状がある場合は、事前にお知らせいただければ、一緒に診療もいたします。

動物病院へ連れて行く時間がない方、ペットを車に乗せて動物病院に連れて行くのがたいへんな方など、是非ご利用をご検討ください。 獣医師がご自宅に伺いますので、ペットが一番安心できる環境で診療が受けられます。

また、自宅療養している高齢ペット等の訪問診療にも対応します。定期的に伺って診察し、必要な薬を処方することも可能です。

なお、往診では対応しきれないと判断した場合には、設備の整った動物病院へ連れていくことを助言させていただきます。かかりつけの動物病院をご希望される場合には、ペットシッターとして、病院への搬送することも可能です。

これまでどおり、ペットシッターのご依頼だけでも喜んでお引き受けします。シッティング時、かかりつけの動物病院から処方された薬の投薬なども可能です。

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